サルコペニア肥満とは

筋肉量が少なくて太っているのは危険?

サルコペニアという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
サルコというのはギリシャ語で「筋肉」という意味で
ぺニアというのは「減少」という意味です。

筋肉減少です。

普通に年齢を重ねるだけで私たちの体は少しずつ筋肉が減少していきます。
40歳を過ぎると筋肉減少(サルコペニア)が始まり、
1年間で1%ほどの筋肉が減少し、高齢者では5%も減少したという報告もあります。

筋肉の減少は膝や腰などへの負担を増すことになり、腰痛、膝痛、関節症、
さらには転倒などで骨折するリスクも高まり、
運動する量が減ってしまうので、体重が増えやすくなります。
するとますます関節への負担が増し、運動が減るという負のスパイラルへ・・・・。

運動量が減って脂肪が付き、サルコペニア肥満になると
糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞といった病気のリスクが高まり、
寿命も短い傾向にあるということが明らかになっています。


筋肉量が少なく、太っているという人は健康な人に比べて病気になる確率が高く、
長生きできません。


でも筋肉量の減少を抑えたり、筋肉量を増量したりすることはできます。
何歳になっても筋肉を増やすのは可能です。高齢者でもです。
負のスパイラルに落ち込まないためにも日ごろから筋肉量を保てるように
意識した生活を心がけたいものです。

筋肉増量のためにはスクワットなどの筋トレを、
脂肪燃焼のためにはウォーキングなどの有酸素運動を
普段の生活に取り入れるようにするといいですね。


筋肉量が減少し、そこに肥満も加わるサルコペニア肥満は主に高齢者に多く見られますが、
中年でも体格指数BMIが25を超えていたり、
体の筋肉の割合が男性27%未満、女性22%未満の人はサルコペニア肥満と言えます。
予備軍もかなりいると思われます。

見た目では分からない場合もありますので、市販の体脂肪計や体組成計などで
体脂肪率や筋肉量などをチェックしてみることをおすすめします。

筋肉はダイエットのためにも必要ですが、健康な生活を送るために「必須」なんです。